新卒1年目の実体験から学んだ新卒の心構え

こんにちは!
グリーでインフラエンジニアとして働いている日高です。

今回は、就活生に向けて、新卒エンジニアとして1年間取り組んだタスクの1つとそのタスクを通して気づいたことを紹介します。そして、これらのことを通して、私が1年間働いてきた中で、一番大事だと思ったことと、就活生に是非やってもらいたいことを伝えたいです。

本記事を通して、新卒として取り組むタスクの内容や自身の気持ちの持ち方といったイメージを膨らませてもらい、日々の活動に役立たせてもらえると幸いです。

私が一番大事だと思ったこと

私が1年間働いてきた中で一番大事だと思ったことは、失敗してもいいから、何か学ぼうとする姿勢を常に持つことです。

その理由は、普段のタスクの成功や失敗を通して、結果に捉われずにいつも学び続ける意欲を持つことが、成長につながると上司や先輩から教えていただいたからです。

私が実際に体験したタスクの一例を通して、失敗してもいいから、何か学ぼうとする姿勢を常に持つことの重要性について紹介します。

今回紹介するタスクの流れ

私の初めてのタスクは新しいコマンドを作ることでした。
ここで、本タスクの一連の流れを先に説明します。

  1. 背景の理解
  2. 要件の確認
  3. コーディング
  4. 動作検証
  5. 対象のGitHub RepositoryにPull Request(以下、PR)を作成
  6. レビュー依頼
  7. レビューコメントを元に修正
  8. 動作検証
  9. 6-8を繰り返し
  10. 実際の使用する環境にコマンドを追加(デプロイ)
  11. 10の環境で動作検証
  12. 完了連絡

以上が、本タスクの流れとなります。
本記事では、3. コーディング中に躓いたこと、および5. PRの作成中の躓きから気がついたことを紹介します。

初めてのコマンド作成

初めてのタスクということで、多少の緊張がありました。

しかし、大学生の頃には、実験アプリをいくつか作ったことはありましたし、授業内外で少なくない量のプログラミングをしてきた自信がありました。そのため、「業務で使うようなコマンドの作成は初めてだけど、実験アプリ制作と大して変わらないだろうし、躓かずにできる。どうしても分からないことがあれば先輩方に聞けばいい」ぐらいの気持ちでした。
それよりもミスをせず、自分だけで作業を進めないと!という緊張感の中でタスクに挑みました。

業務で使うようなコマンドの作成自体は初めてだったので、不慣れなところが多く、様々なところで躓きました。本コマンドはshell scriptで書くことになったのですが、shell script自体もほとんど書いたことがない言語であり、その点においても躓きました。

例えば、基礎的なところでは、変数の代入が挙げられます。
PythonやJavaScriptなどでは変数を代入する際、

上記のどちらで書いても動作します。
しかし、shell scriptでは、

と変数名、=、値の間に空白を入れずに書かないと動作しません。
このような基礎的なところでいくつも躓きました。
これらの問題は過去のコードを読んで参考にし、コードを読んで分からないところは、下記の記事を読んで対応しました。

思い切って相談した結果と気づき

躓きながらもコマンド作成を完了し、対象のRepositoryにPRを作成しようとした際、何を書けばいいのか分からず、困りました。

もちろん、全く何も思いつかないことはなく、PRを作成した目的や作成したコマンドの処理内容などを書くべきだろうという見当はついていました。
しかし、他に何を書けばいいのか分かりませんでした。

悩んだ末に、私は思いつく限りの内容を書いたPRを作成しました。

その後、先輩方にこのPRのレビューを依頼しました。
ただ、どことなくパッとしないPRを出すということは私にとって非常にプレッシャーがかかることでした。

 

しかし、先輩方からの助言ではPRの書き方について様々なアドバイスをもらうことが出来ました。
例えば、

  • 目的に加えて背景も書く。
    • 背景を書くときは、できるだけ詳細を載せる。もし大変な場合は、slackのリンクを載せる。
  • コマンドの実行結果を書く。
    • コマンドの実行結果を書く時は、正しく実行できていると判断した理由・根拠も書く。
  • コミットは不用意に増やさない。

などのアドバイスをいただきました。

また、PRの書き方に加えて、どんな小さなことでも聞いた方がお互い楽だから聞いていいよ。相談する時は、自分が聞きたいことのさらに一段階手前のところから話すといいよ。など、相談の仕方についてまで教えていただきました。

このような対応をしていただいた時、私は自分自身が勝手にプレッシャーをかけていたことに気がつきました。そして、先輩方や上司は気軽に相談してほしかったことにも気がつきました。

この経験から、先輩方が私1人で上手に作業を進めて成功することを期待していたわけではなく、失敗してもいいから、何か学ぶことを期待していたのだと気がつくことができました。

就活生に伝えたいこと

上記のような体験を経て、私は失敗してもいいから、何か学ぼうとする姿勢を常に持つことが一番大事だと思うようになりました。
改めてにはなりますが、会社で働く先輩方は新卒に対して、タスクを完璧にこなすことではなく、タスクを通して何かを学ぶことを期待しているはずです。
そして、就活生の皆さんには、たくさん挑戦し、躊躇せずに助けを求め、相談していただきたいです。
この記事を読んだ皆さんの就職活動や就職後の活動に少しでも協力できたら嬉しいです。