【謎解き解説】GREE Tech Conference 2026 〜謎解き de ゲーム制作〜
はじめに
こんにちは!GREE Tech Conference 運営チームの日高です。
GREE Tech Conference 2026 にご来場いただいた皆さま、そして謎解きに挑戦してくださった皆さま、本当にありがとうございました!会場のあちこちで冊子を片手に看板やモニターを見つめる姿や、ひらめいた瞬間にパッと表情が明るくなる姿を見ることができ、運営一同とても嬉しく感じていました。
この記事では、今年の謎解き「謎解き de ゲーム制作」の解き方を、問題ごとに解説していきます。
そして今年は、これまでと大きく違う点がひとつあります。それは、謎を複数人で作ったことです。これまでは私が中心となって謎を作ってきましたが、今年は謎解き好きのメンバーが加わり、3人で謎を作り上げました。そこで解説も、それぞれの問題を作った本人が担当しています。各セクションの冒頭に作成者の名前を載せていますので、作り手ごとの「こだわり」の違いも楽しんでいただけたら嬉しいです。
謎解きに挑戦する方はこちらから
ここから先は謎の答えを含みます。「まだ解いていない」「自分の力で解いてみたい」という方は、ぜひ先に以下の資料で挑戦してみてください!
これらがあれば、Normal End・True End まですべての謎に挑戦できます。
謎の全体像
解説:日高
個々の問題の解説に入る前に、まずは今年の謎がどんな流れになっていたのかをおさらいしておきましょう。
今年の舞台は「グリー職場体験」。参加者の皆さんには職場体験の一員として、謎を解きながらゲーム作りを体験していただきました。謎は大きく次の4つのステップで進みます。
- PROGRAM 0〜5:ゲームのパーツを集める
PROGRAM 0 でプレイヤーネームを登録したら、PROGRAM 1〜5 の謎に挑戦します。それぞれの答えが、ゲーム作りに必要な「パーツ」になります。PROGRAM 3 は会場に置かれた看板に書かれた時計、PROGRAM 5 は受付横のモニターを見に行く必要があり、冊子を片手に会場を歩き回る謎になっていました。 - MERGE MAZE:パーツを組み立てる
集めたパーツを組み合わせて、いよいよゲームを完成させます。迷路には PROGRAM 1〜5 の仕組みをもとにした分かれ道があり、正しい道を選びながら、各 PROGRAM の答えから文字を拾ってビルドコードを作ります。ビルドコードを回答すると Normal End です。 - True End への気づき:もうひとつの指示
実は Normal End は、物語の終わりではありませんでした。Normal End の先で True End の存在がほのめかされ、MERGE MAZE に隠されたもうひとつの指示に気づくと、PROGRAM 3 と PROGRAM 4 の「真の答え」が見えてきます。 - MERGE MAZE、ふたたび:True End へ
真の答えを手に MERGE MAZE をもう一度解き直すと、True End のビルドコードにたどり着きます。
今年のカンファレンスのテーマは「How We Build」。「何を作るか」ではなく「どう作るか」に焦点を当てたテーマです。謎もこのテーマをイメージして作りました。MERGE MAZE では、どのルートを通るか、どのパーツを使うかによって、できあがるビルドコードが変わります。同じようにパーツを集めても、どんなやり方で、何を使って組み立てるかによって、ゲームの中身はもっと良くなっていく。Normal End から True End への流れには、そんな「どう作るか」の大切さを込めています。
謎解説
PROGRAM 0
作成・解説:日高

PROGRAM 0 は謎ではなく、プレイヤーネームの登録です。QRコードからフォームを開いて、好きな名前を登録したら謎解きスタートです!
ちなみに、名前を登録すると、完了画面に次の謎 PROGRAM 1 のヒントが表示されるようになっていました。

登録してくださった方への、ちょっとしたおまけでした。
PROGRAM 1
作成・解説:日高

問題文は「(紙飛行機のアイコン)を線で繋げて、線の上にある文字を読もう」。まずは、この紙飛行機のアイコンが何を表しているのかを考えます。
紙飛行機といえば、メールやチャットでおなじみの 「送信」ボタン のアイコンですね。PROGRAM 0 のおまけで表示されたヒント「アイコンは、メールでよくする操作を表しています」も、この「送信」のことを指していました。
アイコンの下には ○ が4つあるので、4文字の英語で『SEND』になります。
図の中から S → E → N → D の順に線で結んでみると、線の上に『L・O・G』の3文字が乗ります。

ということで、PROGRAM 1 の答えは『LOG』です。
「ハズレ」にご用心
実はこの問題、もうひとつの読み方ができるように作っています。
「送信」を日本語のまま ソウシン と読むと、こちらもちょうど4文字。図の中の赤いカタカナ ソ → ウ → シ → ン を線で結んでみると……

線の上には『ハ・ズ・レ』。そう、「ハズレ」です。
答えが「ハズレ」というのも怪しいのですが、決め手は最後の謎 MERGE MAZE にあります。MERGE MAZE では、各 PROGRAM の答えから決められた文字を拾ってビルドコードを作ります。ここで「ハズレ」を使うと、拾った文字をつなげても意味の通るビルドコードになりません。MERGE MAZE まで進んで「あれ?」と思い、PROGRAM 1 に戻ってきた方もいたかもしれませんね。
PROGRAM 2
作成・解説:藤澤
この謎は、描かれたイラストを英語に変換し、その発音と同じアルファベット1文字を導き出す問題でした🐝

英単語の頭文字で考えると、ハチ(Bee)、お茶(Tea)は当てはまりますが、目(Eye)は『E』となり、例題の『I』と合いません。
目(Eye)だけが合わないので、EyeとIの共通点を考えてみます。どちらも「アイ」と読みますね!👀
発音に注目すると
- ハチは英語で「Bee」なので、発音と同じアルファベットの『B』
- お茶は英語で「Tea」なので、発音と同じアルファベットの『T』
- 目は英語で「Eye」なので、発音と同じアルファベットの『I』
となり、すべて当てはまります☕️ スペルではなく、発音そのものが答えになる問題でした!
この法則に当てはめると、最後の海(Sea)は「シー」と読むので、答えは『C』になります🌊
PROGRAM 3
作成・解説:日高

問題文は「会場のどこかに時計が6つ設置してあります。赤色の短針は何を表す?」。冊子には例題として、時計の並びと APPLE・ORANGE の組み合わせが載っています。まずはこの例題から法則を見つけましょう。
それぞれの時計には、真ん中に文字が書かれていて、針が1本だけ描かれています。APPLE の例題を見てみると……
- A の時計:針が 1 → 『A』
- K の時計:針が 6 → 『P』
- G の時計:針が 10 → 『P』
- I の時計:針が 4 → 『L』
- A の時計:針が 5 → 『E』
真ん中の文字から数え始めて、針が指す数だけアルファベットを数えたところにある文字を読む、という法則です(真ん中の文字も1つと数えます)。たとえば K の時計なら、K・L・M・N・O・P と6つ数えて『P』になります。Z まで行ったら A に戻ります(ORANGE の例題にある W の時計がそうですね)。
この法則を、会場に設置された6つの看板に書かれた時計(PROGRAM 3-1〜3-6)にあてはめます。会場の時計には長針と短針の2本があるので、問題文のとおり赤色の短針を読みます。
ここで気をつけたいのが 3-6 の時計です。よく見ると、ほかの時計は長針も短針も赤いのに、3-6 だけは短針が黒 になっています。問題文が聞いているのは「赤色の短針」なので、3-6 は読みません。
それでは、残りの5つの時計の赤い短針を読んでみましょう。

ということで、PROGRAM 3 の答えは『INFRA』です。
PROGRAM 4
作成・解説:日高

問題文は「(芋虫のアイコン)が食べた文字を読んでね」。図には2匹の芋虫と、文字が虫食い(〇)になった5つの単語が並んでいます。
まずは虫食いの単語を埋めてみましょう。それぞれの単語の上にあるイラストがヒントです。
- おにぎり → R〇〇E → 『RICE』
- 牛乳 → 〇I〇K → 『MILK』
- ピザ → P〇ZZ〇 → 『PIZZA』
- ケーキ → 〇A〇E → 『CAKE』
- たまご → 〇〇G → 『EGG』
この〇の部分が、芋虫に食べられた文字です。
次に、問題文の芋虫が2匹のうちどちらなのかを考えます。問題文の芋虫をよく見ると、黒と白の縞模様 です。同じ模様をしているのは右側の芋虫で、この芋虫が通ったのは点線の道。点線の道をたどって、芋虫が通った順に〇の文字を読むと……

ということで、PROGRAM 4 の答えは『CLICK』です。
PROGRAM 5
作成・解説:藤澤

PROGRAM 5は、受付横のモニターに表示されていた画像を見て解く問題です。
矢印が意味していたのは、アルファベット順の足し算ではなく、パソコンやスマホの「キーボード上の配置」でした!

矢印をABC順で進める・戻すと考えると、F、J、Hまでは当てはまります。
ですが、Mの1つ前はLとなり、例題のNと合いません。ABC順ではNはMの後ろなので、矢印の向きも逆です。

ABC順とは違う並びで考える必要がありそうです。手がかりは「Mの左がN」だということ。この並び、普段からよく目にしているはず!そう、キーボードです。
キーボードの配置で見てみると...

ということで、正解は『T』になります!
MERGE MAZE(Normal End)
作成・解説:三瓶

これまでに解いた5つの謎をもとに、迷路を進みます。
分岐路は問題で適用したルールの方に進みます。
黄色の P1〜P5 のマスが分かれ道です。それぞれの分かれ道には、その PROGRAM の正しい解き方と、引っかけの解き方を表す2つの目印があります。また、道の途中にある「P2-1」は「PROGRAM 2 の答えの1文字目」を表していて、通った順に文字を拾っていきます。
[P1]

カタカナの「ソウシン」ではなくアルファベットの「SEND」を適用していました。
下のルート(THIS WAY)に進みます。
[P2]

英単語の頭文字ではなく発音をもとにアルファベットを導き出していました。
下の道には英単語の「DOWN」、右の道には太い矢印の記号が描かれています。英単語のスペルで道を示す「DOWN」ではなく、記号で向きを示す矢印の方が、発音(読み)で考える解き方に対応しています。そのため、右のルート(太い矢印)に進みます。
[P3]

長針ではなく短針を見ていました。
下のルート(針が短い方)に進みます。
[P4]

水玉ではなく縞模様の芋虫を見ていました。
下のルート(縞模様)に進みます。
[P5]


キー配列をもとに答えを導き出す問題でした。
下のルート(キーキャップ)に進みます。

順路の途中で通る「P2-1」や「P1-2」などから、各問題の答えの対応する文字を拾っていきます。
- P2-1:『C』
- P1-2:L『O』G
- P3-2:I『N』FRA
- P3-3:IN『F』RA
- P4-2:C『L』ICK
- P4-3:CL『I』CK
- P4-4:CLI『C』K
- P5-1:『T』
順番に並べると、答えは『CONFLICT』となりました。
Normal End

冊子のQRコードから「コミットログ提出フォーム」に飛び、迷路で通ったルートを回答すると、

このようなビルドログが出てきました。
スタッフにビルドコード(『CONFLICT』)を伝えることでクリアです。
True End への道
もうひとつの指示
作成・解説:三瓶
実は、Normal End のビルドログには「CONFLICT」「一部の変更が競合したままです」と表示されていました。ビルドは終わったものの、まだ直すべきところが残っていた、というわけです。
そこでもう一度 MERGE MAZE を見返すと、P3 と P4 の分かれ道には、もう一方の解き方を示す目印も描かれています。P3 には長針と短針、P4 には縞模様と水玉模様です。これまで選ばなかった方の解き方で解き直してみると、新しい答えが浮かび上がってきます。
これまでの謎の中には、どちらも正しい答えが2通り得られる謎が2つあります。PROGRAM 3 と PROGRAM 4 です。
また、KeyNoteセッションに参加した方だけが見られるヒントとして、KeyNote会場には以下のようなパネルを置いていました。パネルの「コンフリクトの発生時は、基本的に branch2 側を正として採用しています」という一文が、True End へのヒントになっています。

これまでの謎を「長針・水玉」で解き直してみます。

まず、長針はPROGRAM3。
短針ではなく長針を見て解くと、『DOMAIN』になります。


次に、水玉はPROGRAM4。
縞模様ではなく水玉の芋虫を見て解くと、『IMAGE』になります。


ここで、PROGRAM3・4の解き方に倣って迷路を解き直します。
P3では長針、P4では水玉を適用すると、このようなルートになります。
P3・4は答えも変わっているので、拾う文字も変わります。
各問題の答えの対応する文字を拾っていきます。
- P2-1:『C』
- P1-2:L『O』G
- P3-3:DO『M』AIN
- P4-2:I『M』AGE
- P4-1:『I』MAGE
- P5-1:『T』
順番に並べると、答えは『COMMIT』となりました。

冊子のQRコードから「コミットログ提出フォーム」に飛び、迷路で通ったルートを入力すると、

このようなビルドログが出てきました。
スタッフにビルドコード(『COMMIT』)を伝えることで、True Endです。
最後に
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
今年の謎解きは、初めて3人で作り上げました。それぞれの作り手が「ここで引っかかってほしい」「ここでひらめいてほしい」と考えて仕掛けた謎は、いかがでしたか?PROGRAM 1 の「ハズレ」に惑わされた方も、PROGRAM 2 で Eye の頭文字に首をかしげた方も、MERGE MAZE の分岐で行ったり来たりした方も、それぞれのこだわりを楽しんでいただけていたら嬉しいです。
『CONFLICT』で終わったビルドも、見直して組み立て直せば『COMMIT』にたどり着ける。今年の謎には、カンファレンスのテーマ「How We Build」にちなんで、そんな「どう作るか」の面白さを込めました。私たち運営も「どうやったらもっと楽しい謎になるか」を考えながら、来年の謎づくりに取り組んでいきます。
来年の GREE Tech Conference でも、皆さんとまた謎解きでお会いできるのを楽しみにしています!


