Ubuntu 15.10リリース記念 オフラインミーティング15.12を開催してみた話

はじめに

こちらのエントリは [GREE Advent Calendar 2015] の 20日目の記事です。
こんにちは。サービスエンジニアリングチームの社内Ubuntuマスター松澤(@alumican)です。
今日は、日曜日でおやすみということで技術の話じゃなく、エンジニアとしてのコミュニティ活動や休日の活動について、書こうと思います。
エンジニアの活動と言ったら、まずコード書くなどの技術的なことを思いつくとおもいますが、勉強会の開催やコミュニティのイベントに参加することなども重要なエンジニアの活動です。

なぜコミュニティ活動が重要なのか

エンジニアのみなさんが空気のように利用しているオープンソースのOSやミドルウェアは、コミュニティのメンバーの多大な貢献によって、日々開発・メンテナンスされています。大体、私たちはできあいのソフトウェアを使うだけにとどまることが多いのではないかと思います。しかし、いっぽ踏み出して1ユーザとしてコミュニティ活動に参加すれば、将来の新機能や変更の計画を知ったり、エンジニア文化を理解できます。また、コミュニティのメンバーは、みなさんが参加してくれることでフィードバックを受け改善できたりします。新しい刺激をお互いに与え合うことで、エンジニアとしてのモチベーションを高められるのが魅力です。

グリーの取り組み と イベント開催 について

グリーでは、社内のエンジニアに対して、100人以上収容できるセミナールームを使って勉強会などのイベントを開催することを支援してくれます。その支援制度を使い、Ubuntu Japanese TeamのみなさんとUbuntuのリリースパーティを最新版がリリースされる6ヶ月毎開催してます。
今回は、 10月22日(木) に Ubuntu 15.10(Wily Werewolf) がリリースされたのにあわせ、12月12日(土)にオフラインミーティング開催しました。
たくさんのご参加ありがとうございました!

Ubuntu 13.04 から すでに5回目の開催ですので、Ubuntu Japanese Team と Ubuntuのボランティアメンバーの方々も勝手知ったる会場となり、恒例という感じになってきて嬉しいですね!

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グリーのサーバサイドはほとんどがOSSで構成されており、OSはほぼUbuntuとDebianです。コミュニティを何かしらの形で支援することは、結果、僕らのためになったりします。UbuntuとDebianを利用している皆さんも彼らを支援してあげてください。

また、グリーは、アジアで最初にDebian Long Term Support の Bronzeスポンサーにもなりましたが、まだ、資金調達が 65% までしか集まってないみたいなので、squeeze-ltsを使ってたみなさん、wheezy-ltsを使うことになりそうなみなさん。暖かい支援をお願いします。

オフラインミーティング15.12のレポート

オフラインミーティングの様子をご紹介しましょう。Ubuntu Japanese Teamのメンバーは、人当たり良くゆるいメンバーばかりなので、どこまで真面目に記事が書けるかとても心配です。
最初に Ubuntu 15.10 のリリースをお祝いしてみんなで乾杯です。今回の乾杯の掛け声をかけたのは@ikunyaさん。

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セミナールームは、半分セミナー会場で半分広場になっており、自由に歩きまわって交流できます。また、Ubuntu Japanese Team から軽食と飲み物が提供されます。(主にからあげが5kg)

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ハッカソンエリアはこんな感じ。新しいハードウェアにUbuntuを載せて展示してたりします。大体の人は触ったことないUbuntu Phoneとか触れます。

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毎回十分な数の発表がありますがUbuntuメインでなくてもUbuntuに関係すれば良いので多くの発表者を募集してます。興味がある方は次回の発表にぜひエントリーしてください!また、今回、忙しい中、発表していただいたみなさんお疲れ様でした!

エンジニアの休日活動をモチベートする

今年に入って進捗のあった個人的なプロジェクトを発表してきたので、それについても触れておこうと思います。今回は、「Ubuntuで森monitoring - 準備編」で発表してきました。発表資料はこちらです。

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日々、趣味で個人的に試作などする時、概ね最後に試作物は、思い出の残骸としてダンボール箱にまとめられるか、忘れ去られたディレクトリに放置されますよね。そういう最後を思うと、役に立たないシステムを作る時のモチベーション低下問題が発生します。やっぱりコミットできる目標があったほうが充実感や本気さが違います。

はい。では、実際に使いましょう。使える環境を用意しましょう!というわけで森を買いました。
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上の写真奥にある森がそれです。

そして、できたこの森をモニタリングするシステムがこちらです。

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モニタリング画面(気温・湿度・気圧)

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都会で生活していると、土地を所有することがだいぶ希少な体験になっており、しかし、そもそも土地を自由に使えないと想像も実現もできないことがたくさんあるというのが実感です。今回の制作物は誰でも作れそうですが、まだまだこの森をネタにモチベーションを高めて開発がドライブできそうです。

また、イベントなどで発表することで、自分に過度ではない程度に適度なプレッシャーをかけてみるのもモチベーションの向上に良いですね。

おわりに

今回は、グリーの取り組みとエンジニアのコミュニティ活動についてお話しつつ、実現していないこと可能にする原動力であるモチベーションを高める方法について書いてみました。
みなさんも楽しいことを見つけてチャレンジしてみてください!

また、とうとう来年2016年4月には、待ちに待った新しいLong Term SupportのUbuntu 16.04 LTS (Xenial Xerus)がリリースされる予定です。社内のOSアップデートには大きな労力が必要な作業になりますので、こちらの情報も目が離せません。気になる方は、次回のオフラインミーティングにぜひ参加してみてください。では、コミュニティ活動や勉強会に参加・開催して楽しんでエンジニアリングしましょう!

明日は Haruna Nishiwaki さんによる Unityで開発しているゲームの単体テストをCI環境で実行している話 の記事です。お楽しみに!