第1回 サイバーエージェント×グリー合同勉強会 〜合同勉強会の作り方〜

はじめまして。GREEの開発本部の吉川(@tsuyoshikawa)と申します。
普段は内製のソーシャルゲーム開発を中心とした開発業務を行っています。

一ヶ月前くらいの7月27日(水)に、クローズドな開催ではありますが、株式会社サイバーエージェント様(以下敬称略とさせて頂きます)と合同技術勉強会を開催しましたので、レポートさせていただきます。
合同開催に至った経緯やその進め方といった、GREEなりの「合同勉強会の作り方」を公開してみたいと思いますので、ご意見や反響を頂くこと、あわよくば「GREEと合同勉強会やりたい!」という声を頂くことが本エントリのねらいでございます。

なお、このエントリはサイバーエージェントのエンジニアブログと相互リンクさせて頂いていますので、こちら「あわせて読みたい」ということでよろしくお願いいたします。
⇒サイバーエージェント 公式エンジニアブログ

また、勉強会の当日の様子は@kuwa_twさんによってTogetterにまとめられております。ありがとうございました!
こちらもよければ御覧ください。
⇒togetter – 第一回 CyberAgent X GREE ローカル勉強会

開催のきっかけ

さて、GREEで合同勉強会と言うと過去クックパッド株式会社様と開催したことはありましたが、その後はあまり活発には行えていませんでした。
また、弊社ではそもそも技術勉強会の機会が少なく、もっと気軽に沢山やっていきたいよねという声が継続的にあるような状況でした。
その折に、たまたまプライベートの時間で、勉強会懇親会的な場所でサイバーエージェントの紫竹さんと出会い話をしたところ、同じような状況だという話になり、2社合同で勉強会をやってみようと盛り上がったことをきっかけに今回の合同開催に至りました。

合同開催という形態でのねらい

会社にとっての勉強会の取り組みに対する議論は様々ではありますが、勉強会開催が活発な会社が個人的には好きで、これまで
第24回Smalltalk勉強会(roppongi.st) (ATNDへのリンク)
リアルタイムWebハッカソン (ATNDへのリンク)
PHPでTDD&CIワークショップ (ATNDへのリンク)
などの勉強会を、いろんな会社外の方々に協力して頂き、GREEを会場にして開催してきました。

こうしたいわゆる一般的な技術勉強会は、技術テーマを絞って開催しますので、会場を会社に設定しても社内から出席する人はまばらという状況がありました。
また、あくまで個人的なきっかけを発端としていたので、広がりの弱さや敷居の高さがあったことも、ずっと反省点としてありました。

ですので、今回の2社合同勉強会は、合同開催者の紫竹さんと当初からお話し合いで、
「勉強会に行ったことのない社内の人でも勉強会の楽しさ、技術で盛り上がれることの楽しさを知ってもらえたらいいな」
という、いわば勉強会の入り口になるようなものになるようにしようというテーマがありました。

合同開催ともなれば、業務とまではいかなくとも仕事の一つとして出席してようという意識が働きますし、そこでピザやビールが業務中に無料で飲み食いできるとなれば、逆に息抜きに出てみようかという気持ちになるんじゃないかということで、そういった特性と合わせて構成を固めていきました。

勉強会の構成について

勉強会本編の構成としては15分のプレゼンを4枠、LT(ライトニング・トーク)を5分×4枠、そしてビールとピザを交えてのその場での懇親会という構成で開催することを計画しました。
懇親会のビールとピザに関しましては、2社からそれぞれを負担するという形で話し合いました。
また、一般的によく開かれている合同勉強会とはノリを差別化したい、もっと挑戦的なものにしたいという意図から、お酒が入った状態でLTを行う「reject LT」という枠を用意しました。

これらは両社で打ち合わせをした中で、こうしたら楽しいんじゃないかというノリの会話から自然と出来上がっていった構成で、振り返ってみてもちゃんと打ち合わせを重ねてよかったなと思っております。

「reject LT」は個人的にはよく参加していたRubyKaigi(*1)で触れて知った文化なのですが、通常の5分よりもさらに短い3分で、本編からは落選(reject)で喋れなかったネタを矢継ぎ早に喋るというもので、個人的にも大好きなイベント形式の一つです。
さらに、それを発展させてお酒を入れてやってしまおうというのは、自分の属しているRubyコミュニティ「Tokyu.rb」で不定期開催している地域RubyKaigiの一つ「TokyuRubyKaigi」からアイディアを拝借いたしました。
こうした勉強会文化のエクストリームな部分にも触れることで、各社の勉強会未経験という人にカルチャーショックを経験してもらえないだろうか、あわよくばその場のノリで社内の人にもLTをやってもらえるかもしれないという期待の元で、いきなりだけどやってしまおう!という話になりました。

結果から言いますと、社内の人が気軽にLTに参加するという空気までには流石になりませんでしたが、いつもとは明らかに違う活気が生まれ、一定の成功をしたかなと思っております。

当日の内容

それでは、勉強会の内容についても軽く紹介させて頂きます。発表資料に関しましてはクローズドならではということで公開を見送らせていただきますが、ご了承くださいませ。
(なお、GREE側の紹介に限って説明させて頂きます。サイバーエージェント様側の内容に関してはサイバーエージェント 公式エンジニアブログを御覧ください)

プレゼンテーション(15分枠)

「スマートフォン移植アーキテクチャ」

松倉友樹(内製ゲームチーム)

GREEでは、かつてはフィーチャーフォン向けのみだった内製ゲームを短期間でWebベースのスマートフォンに対応させてきましたが、「海賊コロンブス」でその開発に携わった弊社のゲームエンジニア松倉による発表になります。
レガシーなコードベースを一部ひきずった上で、サービス的価値を落とすこと無く最速のスピードでスマートフォンに対応するというミッションを進めていったGREEの内製サービス開発の裏舞台を広範に渡って紹介していきました。

「ZeroMQのご提案」

藤本真樹(CTO)

冗談半分かつ真面目に、技術イベントに基調講演は必要だろうということで、弊社CTOの藤本がプレゼンテーションを行いました。
非同期で並列性のあるN対Nのネットワーク通信をお手軽に実現する流行りのネットワークライブラリZeroMQについていろいろ触って試案してみたという刺激的な内容でしたが、それを何故かサイバーエージェントさんに「ご提案」するという向きの発表でした。
お決まりのWin-Winプレゼン資料が出てきたりして、それは明らかに人柱の提案なんじゃないかという意味で弊社CTOの闇(*2)の側面が垣間見れる発表になっていました。

LT(5分枠)

「俺がErlangだ」

渡部拓也(内製ゲームチーム・プラットフォーム開発チーム)
Erlang原理主義者の渡部がErlangの紹介をするとともに、Erlangで書かれたHTTPサーバ「Yaws」で書かかれたチャットアプリケーションを「落とせるものなら落としてみろ」と晒すという挑発的な内容でした。
最安値のプランのVPSに設置されているにも関わらず、会場の多くのリクエストを問題なく捌いたのは、流石Erlangといった感じでした。

「5分でわかるIPv6」

高野光弘(インフラチーム)
日本UNIXユーザ会幹事や、Rubyコミッターなど、複数の通り名を持つ弊社インフラエンジニアの高野が、今回は暗黒UNIXおじさんとしてIPv6対応出来ていない様々なレイヤーの現状を嘆き、「2000年問題より深刻だ」と問題提起するという非常にエンジニアマインドに富んだLTでした。
もちろん5分で終わりませんでした。
こちらの内容はその後8/20に行われた技術イベント「LL Planets」の「IPv6ハッカソン」の内容にもつながっております。
みなさんの使っているそのフレームワークのIPバリデータは大丈夫ですか?

reject LT

内容が酒気を帯びているため、紹介を割愛させて頂きます、申し訳ございません…。

さいごに

GREEでは今後も合同勉強会をいろんな会社様とやっていきたいと思います。
勿論、こうした比較的ざっくばらんなノリのものから、もう少し座学よりで本気のディベートをしたいといったようなものでも面白いかと思っております。
ご興味のある会社様は是非お気軽にご連絡下さいませ。
ブックマークコメントにでも「GREEと合同勉強会やりたい!」と頂ければ…!

また、継続して一般的な勉強会も、GREEで採用している技術分野に限らず、何でもやっていきたいと思っております(*3)。
まずはお気軽に会場貸しからでも良いのでご連絡下さい。

最後に、サイバーエージェントの皆様、お越しいただきありがとうございました!

*1: RubyKaigiは今年終了しました。ちなみにGREEも「Platinum Sponsor」として開催に協力いたしました。

*2: RubyKaigiの裏番組である闇RubyKaigi的な意味で「闇」という言葉を使っています。ちなみにこちらの基調講演をやらせていただきました。

*3: 勿論PHPで無くても大丈夫です!

Author: tsuyoshikawa