英語弱者が行く初めての re:Invent

概要

インフラエンジニアのほりぐちです。

グリーのエンジニアとしてはおそらく最大の11名もの人数で海外カンファレンスに参加してきました。日曜に出発し翌日曜に解散するという日程で、全員が終日自由行動になり連絡も1日に1回程度という状態でした。イベントや食事でのみ合流し軽く情報交換して、またその場で自由に行動していました。個人的な英語力がほぼなくても意外と楽しめたので海外カンファレンスの参加の参考になればと思います。

日程

初日と最終日は JST。中は PST

http://reinvent.awseventsjapan.com/agenda/
会期は日曜~金曜までありますが、初日は登録と Midnight Madness という事前パーティーのみ、金曜日は午前中のみなのでセッションがあるのは四日半です。我々のグループは日曜夜に到着し、土曜朝に帰る日程だったので、急いで登録をすませば初日 Midnight Madness に参加しつつ、最終日は半日フリーになります。ただ、ほかの参加者では月曜に到着する方や、金曜朝に帰る方も居ましたし、終日みっちりセッションに参加するのはすごく疲れるので合間に観光したりお土産買ったりするのが良いかと思いました。

飛行機

飛行機は羽田からロサンゼルスを経由してラスベガスでした。帰りも逆になるだけですが、行きはロサンゼルスでの待ち時間が4時間近くあり、帰りは向かい風の影響で3時間ぐらい飛行時間が伸びます。片道だけで20時間ほど消費してしまうので瞑想を鍛えるか、暇つぶしのアイテムがあると良いかと思います。今回はアメリカン航空を利用しましたが機内食は期待できません。無理して食べると体調を崩すので苦手なものは残すのが良さそうです。また飲み物も含めて注文は英語になるのですが、他人の会話を真似て適当に返事すればオッケーです。欲しいものだけ自分で発言できれば苦労はないかと思います。

買い物

どの空港でもセキュリティチェックを受けた後のお店がそこそこあるので、お土産を買ったり食事をしたりしてました。今回は現地含めて10店舗ほどで買い物をしましたが、すべてクレジットーカードで支払いました。商品をレジに渡したらカード構えておけば自分で機械にカードを指すか、レジの人がカードを読み取ってレシートにサインするかだけで日本と同じです。お店によっては他の商品も買うか、品数が少ないときは袋に詰めるかぐらい聞かれますが良くわからなかったら「ノー」で大丈夫です。また、一人で物色していると店員に何か言われますが、「さんきゅ~」と言っておけばたぶん大丈夫です。お店の人と目が合ったら「はぁい」と言っておきましょう。

ホテルにあったもの

ベネチアンホテルの部屋は広い

タオル類、バスローブ、石鹸、シャンプー、リンス、ドライヤー、アイロン、ペンとメモ帳、電源、USB 電源、WiFi。

初日だけはシャンプーが無く、 USB 電源は壊れていて使えませんでした。

ホテルに無かったもの

部屋履き、ひげそり、歯ブラシ、歯磨き、湯沸し器、コーヒーやお茶。

部屋にはミニバーという飲み物が冷蔵庫にありますが、ものすごく高額なので手を付けませんでした。
部屋履きにビーチサンダルをすぐに買いました。デザインが豊富なので持っていくよりお土産代わりにも買うのが良いかと思います。現地で売ってる歯ブラシは大きいので子供サイズが日本の普通のサイズぐらいでした。

登録

受付

まずはバッジの受け取りが必要なので Registration に向かいます。自分の泊ってるホテルと名前を言って、顔写真を撮ってもらえばオッケー。

試着

次にパーカーの試着をしてサイズ感を確認します。だいたい日本よりワンサイズ違い、日本での XL は L ぐらいの気持ちでした。 S や XS はすぐに無くなってしまったそう。

SWAG

最後に SWAG と書いてあるところに並んでパーカーと空のボトルを受け取ります。袋も何も貰えなく邪魔なんで部屋にいったん持ち帰りました。そのほかにも SAWG は公式アイテムの受け取り場所になっていて、イベントで貰える Amazon Echo や Deep Racer もここで受け取ることになります。

会場と移動

メイン会場の Sands Expo and Convention Center は幕張メッセの三倍ぐらいの面積があり、さらに周辺のホテルも会場になってます。いずれのホテルもカジノとショッピングモールが併設されていて、ホテルには自由に出入りできて、一つの建物だけでテーマパークのような感じになってます。

大手町~築地一帯と同じぐらいの広さ

メイン会場のベネチアンのほかにも、ミラージュ、ベラージオ、アリア、 MGM グランド会場があります。近場のホテルには徒歩で、遠くにはシャトルバスで移動するのですが人混みや渋滞で会場間の移動は30分ぐらいかかります。事前に聞いてた感じだとすごく苦労しそうな認識でしたが、会場ごとにバスが出てて、大通りも実質一本だけなので1日も動き回ったら会場の位置感や移動方法はすぐ慣れます。シャトルバスは修学旅行に使うような大型バスなので一人で乗ると隣に知らない方が座るか、一つだけ空いた席に座ることになります。10回ぐらい乗って、2回ほど隣の人に「どこから来たか」「普段何やってるか(職業?)」「どの会社か」「好きな映画は」などなど会話があったので、ここら辺答えられれば大丈夫です。日本人は買い物でも道中でも無言が多いように見えましたが、他はみんな気軽に「はろぉ」「はぁい」って挨拶してるのでマネて挨拶すると印象良いかと思いました。

探知機


re:Invent 会場だけはパスとセキュリティチェックがあるので、必ずパスをぶら下げて、大きな荷物は持たないようにします。特に木曜夜の re:Play 会場は大き目のスマホぐらいのサイズまでしか持ち込めません。

セッション

映画館でもセミナー

再演含めて今回は 2100 以上ものセッションがありました。ほとんどは Breakout Session と呼ばれ、日本でもおなじみの講演者が聴講者に向けてひたすらプレゼンテーションするだけのものです。もちろんこれは英語なので聞いてもほとんど理解できないでしょうし、そもそも後日動画とスライドが全部公開されるのでそれを待つのも手です。参加者のみの体験を狙うなら Chalk Talk というホワイトボードに描きながらのセッションや Workshop などに参加して知らないことや難しいことに挑戦してみるのが良いかとおもいました。同じ認識の方が多いのか Workshop では日本人参加率が高く、一つのテーブルで半分上が日本人になるケースもありました。 Workshop ではサポートしてくれるスタッフも多数いますが言葉が通じなくてもとても真摯に対応してくれるのと、それでもダメなときは思い切って同じテーブルの日本人に助けを求めるのも良いかとおもいます。

特に基調講演で発表された DeppRacer の Workshop は受講すると実機を貰えるということで大変人気でした。翌日の予約は取れなかったので、 Walk up という当日枠に三時間ほど並んで受講しました。

Workshop は当然のように AWS を使うので、プライベートな AWS アカウントを用意しておくとトラブルが少ないかと思います。またリージョンは US-East が多いので切り替え忘れないようにし、無駄な課金をされないようセッション終了前にはインスタンスの削除もします。

Expo

スポンサーや関連会社のブースも大量にあります。日本と違ってサービスの説明は少なく、だいたいどこでもグッズをばらまいてます。とにかく配りまくるケースと、ルーレットを回したり、ミニセッションを聞いたり、くじ引きでもらったり、アンケートに答えたりなど色々ありますが、とにかくたくさん貰えます。ボールペンみたいにショボイものではなく、 T シャツや靴下、ドローン、 Nintendo Switch 、人形やおもちゃ、ぬいぐるみなどでした。なじみ深い企業も多数展示してますし、世界をリードしている方々なので商品概要を聞くのもよいかとおもいます。大きなドローンをもらいましたが、バッテリーを積んでる電子機器は機内持ち込みになるので持ち帰りには注意が必要です。

食事

おべんとう


イートイン

食事は月曜朝を除き、会期中は会場に食堂が準備されてました。食堂にはすぐに持ち帰れるランチボックス受け取りか、そのまま食堂で食べるブッフェ形式になってます。前の人に続いて流れに乗っていけばオッケーで、お皿をとって、欲しいものをよそっていく感じになります。会場ごとに毎日違う内容なので、特にこだわりがなければここで夜以外は満腹にできますが、日本人には口が合わないものが多いかと思います。テーブルが8人掛けぐらいで中心にも飲み物とコップがあり、相席になっても距離が開くので気兼ねなく食事できます。

ホテルにはフードコートもあるので、次にお手軽なのはここです。メニュー番号言うか、通じないときはメニューを指さして「じすわん」と言っておけば大丈夫です。フードコートでは追加でポテトやドリンク聞かれますが量が多いので、空腹でないならどちらもノーがおすすめ。フードコート以外のレストランは普通のアメリカンな感じです。

会場ではいたるところにウォーターサーバーとジュースがあります。コーヒーとお茶も点在しているのでこだわりがなければ飲み物には全く困りません。人工甘味料含めて砂糖の種類が多いので一気に入れずに味見しながら好みを見極めるのが良いです。部屋用には500ccのペットボトル6本だけ購入で十分でした。

食事は体調に直結するので万全を期すなら必ず火の通った物を注文するのと、お店で注がれる水はあんまり飲まないのが良いかと思います。おいしいものなら圧倒的に東京の方が多くて安いので、おいしいものを狙うよりは安全重視が良いかと思いました。アブラ感や量、味付けが日本離れしてることで気分が悪くなることもありました。インド人らしき方々もカレーしか食べてないようでした。(ハラールが他にないのかも)

服装と荷物

半袖からダウン着てる人までいる

会場の中と昼間の屋外はシャツにジャケットかパーカーで十分な感じでした。ダウンジャケットやコートを着てる方もいましたが、 T シャツ一枚で歩いてる人もいる中ではやや異様でした。一方で雨が降ったり、夜間の屋外はとても冷えるので何か一枚あった方が良いかと思います。ちなみに現地には銀座の数倍ぐらいお店があるので寒かったら買うぐらいのつもりでも大丈夫です。他にも生活必需品はほとんど現地で買えるので迷ったら持っていかなくて大丈夫です。行きは機内持ち込み可能なものだけで鞄一つにし、帰りは大きいバッグを買うか、スーツケースを買うぐらいの気持ちでも問題ないかと思います。 T シャツと靴下は Expo でたくさんもらえ、ひとつづつ貰うだけでも十分揃うので各社サービスを宣伝するつもりで着るのもよさそうです。今回は洗剤を使って洗面台で洗濯して、洗濯ばさみで部屋の換気口にぶら下げて置いたらあっという間に乾いてたので、余裕で着回しできました。

体調

とにかく眠くなりました。時差ボケと連日の飲み会、朝早くから並ぶ基調講演などでリズムがぐちゃぐちゃになります。余裕があるときは部屋に戻って目覚まし時計つけてセッション間の少しの間でも寝てました。部屋も心なしか寒いのでエアコンは高めの温度にして、寝不足と食べ物に気を付ければ大きな問題は起こらないかと思います。またカジノやホテル、一部ショップは24時間やっていて食べ物はもちろんお酒も買えますし、東京都心と同じように過ごすことができると思います。

雑感

  • 現地の雰囲気や体験を重視した方が良い。
  • Expo やバスの相席など、いろんな人と話してみる。言語ではなくノリで。
  • 日本人は結構多い。パーティーや Workshop で普段会えない日本人と一緒するのも面白いかも。
  • 時間に余裕を持つとショッピングも楽しめる。バカでかいジュースとか超甘い飴とかある。
  • カジノはビデオスロットのような頭使わないやつが初心者にはお勧め。現金はたくさん持って勝つまでやれば負けない。
  • EBC は協力の姿勢と情報提供が大切。解決策ではなく、自分たちの状況や課題を伝えればオッケー


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