Patch-a-thon#1を1/24-1/25に開催してみました

こんにちは、Art部の和智(@watilde)です。
最近やっと正月ボケが抜けてきました。

2015年1月24日(土) ~ 2015 年1月25日に、
Patch-a-thonと題してOSSにPatchを書いて送ってみる社内イベントを
軽い気持ちで開催してみました。

イベントの模様をお伝えします。

Patch-a-thonとは

Hack-a-thonを参考にCreating a Patch Marathonをモジった言葉で、
自分の好きなOSSに(日頃の感謝を込めて)Patchを書いて送ってみるイベントです。

OSSにPull Requestを作るのは怖いですが(英語とか不安ですよね)
参加者内でレビューし合ったりして改善し、自信が付いたらPatchを送ってみる!
という、OSSの内部に貢献するためのハードルを下げることが目的となっています。

大事にしたこと

"無理をしない" ということについて、イベントの冒頭に話しました。
それは、

  • 無理してsubmit / PR しない(あたりまえですが
  • 無理してオーバーワークしない。やり足りないくらいで撤退して、体調管理しっかりする。

というものです。

コードを書くイベントといえば、ついつい無茶しがちですが
このイベントでは、無茶しないことをモットーにしてみました。

イベントの模様

直前での告知にも関わらず、リモート参加も含め6名の社員が参加してくれました。
少人数だったので、Brainstorming Roomと呼ばれるゴロゴロできる会議室で実施しました。

最初の方は余裕が見られます
Patch-a-thon
息抜きにChromecastで遊んだりも
Patch-a-thon
お昼や晩御飯は、参加人数を見て出前
Patch-a-thon
みんなで早めに撤退してる図
Patch-a-thon
二日目はHTML5 Conferenceと被っていたので、パブリックビューイングしてみました。
Patch-a-thon
後半は座って集中して作業!「テストが通らない〜」などの悲鳴が聞こえてきました。
Patch-a-thon

結果

2日間で、
多種多様なRepository(Unite.vim, npm, go-socket.io, go-engine.io, docs.npmjs.com, Consulなど)に
11個のPull Requestが作られました。

うち2つ(Consul, npm)がイベント開催中にmergeされるなど、思ってたより結構盛り上がりました!びっくり。

最優秀賞は

データ基盤開発チームの 辻本 さんでした!
普段使っているというVim Pluginに、初めてのPatchを丁寧に仕上げきったので表彰 :)
Patch-a-thon

Intel Edison Breakout Board Kitを進呈しましたヽ(´ー`)ノ

参加者の声

終わった後に、参加者に感想を聞いてみました

  • 今までは誰かが直すだろうと思っていたバグを修正できて良かった
  • できそうなIssueを探すのが大変だったので、普段からウォッチしておくのが重要だなと思った
  • Yosemite対応など、OS Updateはチャンス!
  • 環境構築に時間を取られたので、もっと事前準備をしておけばよかった
  • 家でも出来るけど、イベントだと集中できるので良かった
  • 普段使っているOSSへの感謝を忘れないようにと思った
  • Pull Requestをすればコードを見てもらえるので、英語が不慣れでも意図は伝えることができた

などなど。
初めてpatchを書いたけど楽しかったーみたいな意見が多かったです。

最後に

企画段階では地味になりそうな空気が出てて
イベントとして成立するかとっても不安だったんですが、やってみたら予想外に盛り上がりました
また、自分の専門外のOSSやその文化に触れられるのも良い経験に :D

Coding styleやContribution guidelinesなどを把握する調査や、
Issueを再現するための環境構築など
コードを書く以外のことに多くの時間が掛かることを事前共有し忘れたのが反省。

次回に活かしつつ、また開催してみようかなぁと思っています。
みなさんの周りでもPatch-a-thonを試してみてはいかがでしょう?

きっと意外に楽しいです。