YAPC::Hakodate 2024に参加してきました

こんにちは。開発企画部の佐島です。
ブログを書くまでがYAPCということで、10月5日に公立はこだて未来大学で開催されたYAPC::Hakodate 2024について簡単にレポートさせていただきます。

Open the future

YAPCは毎回テーマが設定されるのですが、今回のテーマは「Open the future」でした。

「未来」の名を冠するはこだて未来大で、
あなたが思い描く「未来」を存分に語り合い、
あなたの「未来」を切り拓くエネルギーとしてください。(公式ページより)

YAPCにはIT業界に興味がある学生の旅費と宿泊費を支援する「学生旅費支援制度」というものがあるのですが、今回はそれに加え新たに「U25支援企画」という学生ではない若者を支援する企画も加わっています。
先人は若者に対して希望が持てる「未来」を語り、若者は自由に自分たちの「未来」を語る、そんなイベントになるのかな、と期待しながら参加してきました。

前夜祭

10月4日に函館市民会館にて前夜祭が開催されました。

ここでは惜しくも採択されなかったトークのうちの何本かがrejectconという形で発表されていました。
さくらインターネットさんが取り組まれているガバメントクラウドの話は、近い「未来」である2025年度末までにデジタル庁の技術要件を全て満たすという挑戦で、非常に興味深いトークでした。
また、その後に行われた座談会「必ず来る未来?IT業界での50代をどう過ごす?」というのは、若者に対してベテランが「未来」を見せる、というものでしたが、自分にとっては「現実」でありただただ共感するばかりの大変楽しい時間でした。

本編

会場となる公立はこだて未来大学、実は20年以上前に建築されたとのことですが、まったく古さを感じないどころか非常に先進的なデザインで、まずそこに驚きました。

セッションをまわりつつ、スポンサーブースで出展企業の方の説明を受けたり、再会した方と廊下でお話ししたりしながら1日を過ごしたのですが、中でも特に印象的だったのが未来大の角先生のお話でした。

けしからんライフログ研究

角先生がこれまで取り組まれてきた研究内容を紹介するという内容なのですが、その中でもけしからんと言われたものだけをピックアップするという大変ユニークなものでした。

例えば、服に装着した小型カメラに映り込んだ対面者の顔を数える「顔数計」の場合、公共の場でカメラを身につけるなんてけしからん!と言われ、ボタンを押すとタクシーの相乗り相手を見つけてくれる「Taxi Dash」の場合、知らない人との相乗りを斡旋するなんてけしからん!と言われたとのことです。

図書室に滞在した時間でポイントがもらえ、そのポイントを競うことで自然と図書館へ足が向くようにするというゲーミフィケーションは「実際に本を読んだかどうかが重要。滞在時間だけで点数付けするなんてナンセンス」とこれまた叱られたとのこと。

分野のオーソリティに「けしからん!」と言われてなんぼという精神でチャレンジを諦めない姿は素敵だなと思う一方、実際に「けしからん!」と言われる学生にとっては辛い体験のようで、落ち込んでしまうこともしばしばあるみたいでした。

研究内容のほとんどが10年以上前の取り組みで、当時の社会通念や常識では「けしからん!」ものであったことは容易に想像できるのですが、現在ではサービス化されていてもおかしくないものばかりでとても「未来」を感じることができるトークでした。

ブロンズスポンサー&学生支援(ライト)として協賛させていただきました

グリーでは本イベントにブロンズスポンサー&学生支援(ライト)として協賛させていただきました。
学生支援(ライト)としては、福岡から来られていた学生の方から「当初、学生支援で賄える範囲が交通費だけだったので宿泊は漫喫で考えていたのですが、途中で支援額が増えてホテルに泊まることができました」という話を聞いて、多少なりとも貢献できたのかなと実感することができました。

ブロンズスポンサーとしてはGREE Tech Conference 2024の案内チラシを配布させていただきました。

10月25日という近すぎる「未来」ではありますが、気になる方はconnpassにてお申し込みください!

最後に

移動に困らないよう貸切バスを手配したり、食事に困らないようキッチンカーを手配したりと運営の配慮が徹底しており、そのおかげで何不自由なく楽しむことができました。
運営ありがとうございました!