“PHP Apocalypse”を開催しました!

どうも。GREE開発本部の吉川(@tsuyoshikawa)です。

この記事はGREEのエンジニアブログではありますが、PHP AdventCalender2011の12/21の回ともなっています。

去る12/17(土)に、弊社会場、主催私で”PHP Apocalypse”なるイベントを開催しましたので、それのふりかえりとご紹介をさせて頂こうかと思います。

イベントの概要 – ATND

“PHP Apocalypse”とは

このイベントはいわゆる技術勉強会ではありますが、直接的には過去にはてなブックマークで300くらいのユーザを集めた“PHP のよいところとよくないところ – id:k-z-h”というエントリーへのリアクションがきっかけになって起こっています。

エントリーの内容はPHPの批判が含まれるものとなっていますが、その批判自体にどうこうというより、エントリーを書いたid:k-z-hさんと実際にtwitter上で対話する中で、

  • 「どうしてPHPは批判の対象とされやすいのか」
  • 「PHPの批判は数が多いので聞き飽きた感はあるものの、実際どうすればよくなるのか」
  • 「実際にPHPを開発現場で使っている人中心に、例えばPHPのあるところが駄目だとして、それをどう克服しているのか」

といったところにフォーカスして前向きなことをやりたいということで、今回のイベントを開催しようということになりました。

ちなみに”PHP Apocalypse”という名前は、なぜかPHPにあまり縁がないであろうとある方にアイディアを頂きました。ApocalypseといえばThe End。一度終わりがあれば新しい始まりもあるということで、ポジティブな意味でこの言葉を採用しました。

基調講演

言いだしっぺとして基調講演をしました。
前述のテーマに対して、最近自分はどういう感情や考えや考えを持っているかをストレートに態度表明し、また、PHPをサーバーサイド技術の中核においているGREEで働く自分としては、今現在どういう取り組みをしているかについて話そうかと思いました。

勉強会向けということで、一部表現が砕けたところがありますが、以下が発表資料となります。

中には過激なキーワードやキャッチを用いてたり、結論がややフォーカスできていない部分があって大変申し訳ないです。

しかし、この中で一番言いたかったのは自分としては「PHPでの開発はまだこれからも続く」ということと「そのために現在進行形で作っているコードを未来に活きるものにしよう」という点です。

これは別にPHPに限った話ではないと思うのですが、ことさらに批判を受けやすい言語ではあるとしても、それでサービスを作っていく自分としては、きちんと今動くものを動かしている技術として評価しつづけ、それを常により良くするというのが最良だと思っています。

イベント内容の紹介

さて、ここからは軽くですが、イベントの内容自体の私目線での紹介を。文章ベースになりますが、お付き合い頂ければ幸いです。(写真をとっておらず申し訳ないです…。)

他にもLTやワールドカフェ(グループディスカッション的なもの)がありますが、中心となった発表の紹介に留めさせていただきます。

「とあるウェブサービスの立ち上げ / PHP の行く先」 (k-z-hさん)

発端になったエントリの著者であるk-z-hさんによる、開発現場の経験談でした。spl_autoload、PHPでDI、TDD、JenkinsによるCI、Solr… などなど、現在のモダンなPHP開発におけるキーワードが多数。それらをどう使いPHPでよい開発現場を作るかという話が中心でした。

個人的には、常にキャッチアップするk-z-hさんの姿勢や、そうした小さなアップデートを重ねて「霧を晴らしていく」という表現に大きく感銘を受けました。大きな変革は小さな一歩の積み重ねということを再認識いたしました。

「PHPと一回り ~僕とPHPの12年~」 (ShiroKappaさん)

受託開発の現場で10年以上もの開発経験を重ねてきたShiroKappaさんによるふりかえりの発表でした。「PHP/FI2.0」をご存知ですか?というところから参加者を立たせてのクイズ大会があって面白かったです。ご存じない方は是非ググッてみてください。

発表で出てきたPHPが出てきた頃の受託開発の話が、昔々に受託仕事をしていた私としては共感できるもので、PHPがいかに「早い!簡単!スゲェ!」という感動のもとに迎え入れられ、幾多の困難を乗り越え”商売に使える”言語になっていったかを思い出させてくれたプレゼンテーションでした。

最近は受託開発の現場でもTDDやアジャイル開発手法がPHPでもどんどん推進されているそうで、自社サービスでの開発メインのGREEと業態は違えど、目指すエンジニアリングは変わらないと思いました。

「PHP Be Happy with PHP」 (sotarokさん)

なんだか自分にとっては他人に思えないsotarokさんによるアーキテクト目線の話でした。「PHPでは動くものを簡単に作れ、自分はPHPに夢を与えてもらった」という話のはじまりには、Webサービス開発者として経験を積む上でPHPを沢山書いてきた自分は凄く共感できます。

また、多くのOSSに関わったsotarokさんの立場から、PHP DISは「Disらない」のが一番だという主張が。なぜかというと、DisはどちらかというとPHPに愛着がある人が愛憎半ばで行いがちで、周辺にいるPHPにあまり関心のない人がそれを伝播させるという構造があり、何より一番手を動かして、現実的に課題を議論し、今まさに変えようとしている人たちの楽しさを奪ってしまうから。という、「作り手」を長くやっている人側からの主張で、大変重みを感じました。

「PHP : Dis Is It.」(koriymさん)

イベント的にはトリとなった発表でしたが、ハイライトとも言える内容でした。k-z-hさんの「PHPに未来を感じるか」という質問に唯一挙手をしていたkoriymさんによる、PHP DISとは、またPHPという言語とは何かという問いに対する主張が凝縮されたプレゼンで、こちらに関してはkoriymさん自身のエントリを読むのが一番かと思われます(リンクは下に)。

PHPの言語デザインは一貫していないかもしれない。でもPHPは語られるものとしてではなく、使われるものとしてひたすら色んな言語の良さを取り入れて現在進行形でバージョンアップされ続けている。その進化はまさに「ダーウィニズム」そのもので力強い。というのが要約になるかと思われますが、このくだりを聞いただけで、もしかするとPHPに漫然と抱いている疑問に対する答えが見つかる方がいらっしゃるかもしれません。

関連するリンク

こちらは参加者の方々がそれぞれ書かれたりまとめたりしたもののリンクです。写真などもあったりするので、この字ばかりのレポートに比べて読んでみて楽しいかと思いますので是非。

当日のtwitterのまとめ

togetter (shinyaa31さん)
Yukarin Note (uedayoさん)

発表者ブログエントリ

“PHP: Dis Is It.” (koriymさん)
“PHP Apocalypse行ってきました!” (ShiroKappaさん)
“PHP Apocalypseで発表してきました #phpapoc” (sotarokさん)
“PHP アポカリプスの発表資料” (yoyaさん)

レポート系ブログエントリ

“PHP Apocalipseに行ってきました” (delaemonさん)
“PHP Apocalypse いってきました” (uzullaさん)
“PHP Apocalypseに参加してきました” (rerenoteさん)

公開されている発表資料

“ある戦いの記憶から探るPHPの闇と戦うコツ” (FALさん)
“Proposal for xSpex BDD Framework for PHP” (yuya_takeyamaさん)

最後に

PHPで日本有数の開発規模、サービス規模を誇るであろうGREEを会場にして、改めてPHPを考えてみるようなイベントをやれたことは自分としてもPHPで開発を続けていくという事に対してとても価値ある経験になりました。

もし好評であれば”PHP Apocalypse”という名前かどうかはわかりませんが、時が経つたびにやってみるのも良いかなと思いました。
もしかしたら闇RubyKaigiというイベントに関わった自分も発端かなと思うのですが、最近「闇なんとか」という言葉がネガティブなことの捌け口に使われる傾向があるので、こういった言わば「光」的なイベントはいいですよ!と強く言いたいです。

イベント開催に関して、こういうことをやっていい会社は有難いなと常々思います。今後も技術イベントを色々とやっていきたいので、ご興味ある方はいつでも私やGREEのエンジニアを見かけてお声がけください。会場運営をめちゃくちゃ手伝ってくれた同じチームのs_wool(加藤くん)と鈴木さん、スーパーな働きをありがとう。
あと、ぐだぐだだった私の運営を助けていただいたjava-jaのyamashiroさん、ShiroKappaさん、大変助かりました。今後良いイベントが出来るように精進したいと思います。

そして、素晴らしい発表を行っていただけた発表者のみなさま、来ていただいた参加者のみなさま、本当にどうもありがとうございました!
そして、最後に長い文を読んでいただいた方ありがとうございました!

Author: tsuyoshikawa