Google Cloud Next '19 San Francisco 参加レポート

開発本部インフラストラクチャ部の後藤(や)・堀口・舟橋です。
4/9-11に開催されたGoogle Cloud Nextに参加いたしました。
また、滞在中にGoogle Cloud Nextに参加される日本のゲーム関連企業の方々との交流会や、帰国後にGoogle Cloud INSIDE Games & Appsでのディスカッションにもお声がけ頂いて参加いたしました。

Google Cloud Next

Google Cloud NextはGoogle Cloudに関する技術や事例の共有が行われるイベントです。
サンフランシスコで開催されたので、渡米してカンファレンスに臨みました。
参加期間中は寒暖の差が激しく、日本における3月から5月くらいの気温を行ったり来たりしていたので、体調面が不安でした。

会場外観

会場外観

会場写真

会場写真

Keynoteでは、新サービスに関する発表が主に行われました。
インフラストラクチャ部として関心のある分野としては、GKEベースのマルチクラウドプラットフォームAnthos、VSCode等からKubernetesへのアクセスし開発ができるCloud Code、コンテナベースのサーバレスプラットフォームCloud Runなどが発表されました。

Keynote会場

Keynote会場

DTNTX(有名人によるライブ)

DTNTX(ナイトパーティ&ライブ)

セッションはMoscone Centerを中心とした複数の会場で行われ、参加者も多く、活気にあふれたカンファレンスでした。
個人的に気になったセッションをいくつかピックアップして紹介します。

セッション紹介

Chaos: Breaking Your Systems to Make the Unbreakable

Datadogの方による、障害テストの実践に関するセッションです。
営業時間中にproduction環境で障害テストをすることで、システムの弱点の把握や、オートリカバリ機能の構築に関する知見が得られるといわれていますが、このセッションでは、実践しているテストの流れを紹介しています。

PlanningやReportingのステップで行うべきこと、時間配分、人員などについても触れており、普段から障害テストをしていなくても学びが多い内容だと思います。
後半には簡単な実演を交えて解説されています。


Run a Consistent Serverless Platform Anywhere with Kubernetes and Knative

マイクロサービスをサーバーレスで運用する手法の紹介です。

Cloud Run は発表されたばかりのサービスですが、 CI/CD の整備から内部 API としてアクセス制限する方法まで実践できており、完成度の高さがうかがえます。 Kubernetes 自体が比較的手軽にサービスをデプロイできてしまうので Knative までは手を出していませんでしたが、 Cloud Run と組み合わせることでインフラ感を出さずに本当に気軽にデプロイできることが分かります。


日本人が日本語で日本のコミュニティの紹介もしてました

Japan Game & Digital Night

現地で滞在中、他のGoogle Cloud Nextに参加される方々との交流会の場をいただけました。
近い業界で働いているエンジニアやマネージャの方々と意見交換をしたり、GCPを利用する上での知見を共有しあったりしました。
Google Cloud Next開催前ということで、話題が決まっている分、深い話が行われていたように思います。

Japan Game & Digital Night

Japan Game & Digital Night

Google Cloud INSIDE Games & Apps

帰国後はゲームに特化したセッションにお招きいただきました。

平成最後のアップデートとして、今回のGoogle Cloud Nextで発表されたサービスのうち特徴的なものをピックアップした内容や、他社様におけるGCPの構成事例、オンプレからGCPへの事例などこれからGCPを使っていく上で必要となるポイントが盛りだくさんで勉強になりました。

また、「Fireside Chat」というディスカッション形式のセッションにも参加させていただきました。

モデレーターとしてGoogleの須藤様、パネラーとしてMixiからは佐藤様、DeNAからは谷口様、弊社からは舟橋が参加させていただき、今回のGoogle Cloud Nextでの見所や、今回発表されたサービスについてディスカッションさせていただきました。

また、ディスカッションの最後には自社の今抱える問題をお互いに質問しあい、自社での解決方法を提示する面白い内容もさせていただきました。

所感

イベント参加を通して感じたのは、参加者のスキルやGCPに関する知識に幅があっても対応できる構成になっていることです。
例えば、各セッションに難易度が設定されています。
関連するサービスに知識があまりなくても概要が分かるようなセッションや、ある程度分かっている人向けに、活用事例とそこに至った背景などを語るセッションもありました。
通常のBreakoutセッションだけではなく、Hands-Onなどもあり、参加者の各々が何かしら持ち帰るものがあるイベントになっていたと思います。
我々も、各々が持ち帰った知見を今後に活かしていきたいと思います。

円周率でギネス記録になったエマさんも会場にいました。