Engineers' Blog Awards 2024 を実施しました!
こんにちは、開発企画部の佐島です。
Engineers' Blog Awards 2024 という技術ブログ執筆者を称える社内イベントを開催しましたので紹介したいと思います。
開催背景
きっかけは昨年の新卒エンジニア研修のゴールに「各社の技術ブログを書いてみる」というのを設定したことでした。
これは社外に向けてアウトプットすることを体験することで、社内向けのドキュメンテーション能力も鍛えられるだろうという思いから始めた取り組みです。
「各社の技術ブログ」と書いた通り、グリーグループでは各事業子会社ごとに技術ブログを運用しています。
自分たちの会社やサービスで使われている技術の話を自主的に発信していくという文化はとても良いなと思う一方で、意識的に情報を取りにいかないと、同じグループ会社とはいえ他の子会社がブログを公開したことに気づきにくい所に課題感を感じていました。
グループ内で他の子会社が書いたブログが相互に読まれるような環境を作りたい、というところから本アワードを開催するに至りました。
取り組んだこと
グループ内で運用されている技術ブログを可視化
まず、昨年開催した Engineers' Bash 2023 の中で、来年アワードをやるよ、対象となるブログはこれだけあるよ、ということを宣言しました。
とはいえ、一度周知したぐらいでいきなり相互に読まれるようにはなりません。
slackチャンネルの開設
各社のブログが公開されるたびにXでシェアするということをやっていたのですが、これだけでは届かないなと思い、社内のslackチャンネルでも情報を流すようにしてみました。
こちらのチャンネル参加者を地道に増やすことで相互に読まれる環境が徐々に出来上がっていきました。
Likeできるように
noteを使って発信している記事にはLikeができるのですが、そうではないメディアを使っている子会社の記事にはLikeしたくてもできませんでした。そこで各ブログ運営者に相談してLikeできるように改修をしてもらいました。
いまではどの記事にも何らかの形でLikeできるようになりました。
ブログマラソン15
Engineers' Blog Awards 2024 は2023年6月1日から2024年5月31日までに書かれたブログが対象となります。
そのため、すべての記事が出揃った後の6月4日から Engineers' Bash 2024 開催前日の6月18日までの15日間をみんなでブログを読むための期間と定め、ブログマラソン15という名前をつけてイベント化しました。
表彰式
Engineers' Bash 2024 というLT大会の中で表彰式を開催しました。
LT大会には150名弱の方々が会場に来られたのですが、そのうちの約50名がブログ執筆者でした。
ブログ執筆者のみなさまには暗闇で光る青いリングをつけてもらい、会場内で執筆者であることが一目でわかるようにしました。
Engineers' Blog Awards 2024
改めてになりますが、Engineers' Blog Awards 2024について説明します。
Engineers' Blog Awards 2024は対象期間中(2023/06/01-2024/05/31)の子会社含む全ての技術ブログより、もっとも良かった記事を称えるものです。
今回対象となったブログ記事は156本です。
アワードにはルーキー賞と大賞の2部門を用意しました。
ルーキー賞
ルーキー賞とは、対象期間中に初めてブログを書いた執筆者に贈られる賞となります。
対象者は30名、対象記事は39本ありました。
- #18_WFSでの内定者アルバイト体験談!
- #21_Github ActionsでCloud Spanner対応のPHPイメージをビルドするための工夫
- Now in REALITY Tech #76 帽子に自由を!、アクセサリ位置調整機能で運用を楽にするために工夫したところ
- Now in REALITY Tech #79 Figma APIとJira APIを使ってREALITYのデザインデータ管理を楽にしてみた
- Now in REALITY Tech #81 JUnit5の導入
- Now in REALITY Tech #83 UnityEditor ComponentのInspectorを改善してみた話
- Now in REALITY Tech #84 大学生が取り組むリプレイス ~TextField編~
- 【TECH BLOG #51】Gitのフェッチが極端に遅くなった時、原因はGitのバージョンかもしれない
- Unityの新UIシステムUI ToolkitをREALITYアプリの配信画面に導入した話 Now in REALITY Tech #85
- 【TECH BLOG #53】NewRelicを活用したパフォーマンスチューニング
- REALITYに配信スケジュール機能をつけたい! REALITY Advent Calendar 2023
- 静的解析によってGoのWeb APIにスキーマを後付けする REALITY Advent Calendar 2023
- ルームにJuke Boxが欲しい!
- Windows環境で自動テストしてみて
- REALITYアバターでレースゲーム REALITY Advent Calendar 2023
- 新プロ対応振り返り
- 最近アウモのエンジニアが行った登壇活動の紹介を登壇者への突撃レポートと共にお届けします!
- Stream Preview : Enhancing User's Home With Visual Preview From Streams [REALITY Advent Calendar 2023]
- カラオケできるギフトを作ったよ!REALITY Advent Calendar 2023
- QAテスターの研修に関わってみて
- LQAとゲームローカライズの話
- Airtestの複数端末同時実行環境を整える
- DEF CON 31に参加しました
- 【TECH BLOG #54】外国籍の目でみたグリーエンターテインメントの勤務環境と日本のゲーム文化
- Now in REALITY Tech #100 Human Interface Guidelines勉強会とアクセシビリティの話
- AWS re:Invent 2023 に参加してきました
- 非エンジニア女子がRails Girls Tokyo 16thに参加してみた
- Now in REALITY Tech #102 Kotlin Flowのcollectを深掘ってみた
- Vueコンポーネント設計とコーディングガイドラインの策定ー内定者アルバイトを終えて Now in REALITY Tech #104
- 新卒1年目の実体験から学んだ新卒の心構え
- 【TECH BLOG #57】Slackワークフロー活用例の紹介
- アウモでの新卒エンジニア1年目の振り返り(2023年度版その①)
- 【新卒 Engineers' Blog】#1 メンテナンスって何やってるの?
- #23_PHP8のマルチアーキテクチャコンテナイメージをビルドするのが大変だった話
- 新卒エンジニア1年目の振り返り(2023年度版 その2)
- 【TECH BLOG #58】GPS機能を実装してみた
- Maximizing Google Apps Script Performance Now in REALITY Tech #109
- Slackオートメーションプラットフォーム(次世代プラットフォーム)でSlackアプリを作ってみた
- 【TECH BLOG #59】出向と長期運営タイトルに携わってみて
Engineers' Blog Awards 2024 ルーキー賞に輝いたのは「Vueコンポーネント設計とコーディングガイドラインの策定ー内定者アルバイトを終えて Now in REALITY Tech #104」を書かれた、kunadoさんでした!
(当日体調不良のためリモートで受賞のコメントをいただきました)
大賞
その名から推測される通り、156記事のなかから最も優れたものになります。
とは言うものの、大前提として技術ブログの目的はさまざまです。
- 振り返りによる学びの最大化
- 課題解決を公開することによるコミュニティへの貢献
- 自社技術の認知度向上
- 開発チームのブランディング向上
- エンジニアカルチャーの認知度向上
などなど、上記に限らず目的はさまざまで、どれが良いというものではありません。
今回アワードの大賞を審査するにあたり「課題解決を公開することによるコミュニティへの貢献」という点にフォーカスして選定させていただきました。
つまりブログを読んだ読者が、課題解決のためのヒントを得ることができそうか、という観点で選んでいます。
あくまでも今回はこういう選定基準にしましたというだけで、これが正しいとか、技術ブログはこうあるべきだということを言いたいわけではない、という点だけ誤解なきようお願いします。
Engineers' Blog Awards 2024 大賞に輝いたのは「Now in REALITY Tech #85 データ保護評価やりました」を書かれた、ゆーしさんでした!
残念ながらゆーしさんは表彰のタイミングで会場にいらっしゃらなかったので、代わりにションローさんに受賞コメントをいただきました。
(写真はゆーしさんではありません)
最後に
技術ブログを書く目的やモチベーションに正解などないと思います。
ですが、書いた以上読んでもらいたいというのはすべての執筆者に共通の願いな気がしています。
この施策を通して、少なくともグループ内で相互に読まれるような土台は整備できたのかなと思いました。
アウトプットがもっと楽しくなるようなイベントに成長させるべく、引き続き頑張っていこうと思います!