YAPC::Hiroshima 2024に参加してきました

こんにちは。開発企画部の佐島です。
2月10日に広島国際会議場で開催されたYAPC::Hiroshima 2024に現地参加してきましたので簡単にレポートさせていただきます。

YAPC::Hiroshima 2024

YAPCはYet Another Perl Conferenceの略で、Perlを軸としたITに関わる全ての人のためのカンファレンスです。 Perlだけにとどまらない技術者たちが、好きな技術の話をし交流するカンファレンスで、技術者であれば誰でも楽しめるお祭りです!(公式ページより)

ということで、もともとはPerlコミュニティのイベントだったものが、形を変え今では割となんでもありの技術カンファレンスとしていろんな方に愛されているというもので、実際そうでした。

前夜祭

2月9日に会場となる広島国際会議場にて前夜祭が行われました。
広島へは割と余裕を持って到着したのですが、どうしても片付けないといけない仕事があり宿泊先でそれを済ませてから会場へ向かいました。
10分ほど遅刻して到着したのですが、部屋に入るとすでに満席で、このイベントの熱量の高さをのっけから知ることになりました。

本編

どのトークも本当に素晴らしいものでしたが、中でも良かったものをいくつかピックアップして紹介したいと思います。

コミュニティと共に生きる - キャリアの螺旋 / live with community

コミュニティからどうやってパワーをもらい、それをどうやって次の世代へ恩送りしていくのかという話でした。

特に、個人のキャリアの8割は偶然の出来事によって決定されると言う「計画的偶発性理論」をコミュニティに当てはめて、意図的に行動することで偶然の出来事に遭遇するチャンスを自ら増やしていこうというメッセージは、この日の過ごし方を変えるほど力強いものだったと思います。

目の前のチャンスに気づいて行動していこうというのが主にビギナーへ向けてのメッセージだった気がする一方で、恩送りをしていこうというメッセージをベテラン向けにされていた気もしています。少なくとも自分はそのように受け止めました。
グリー開発本部の行動規範にも恩送りを意味する「Pay it Forward」があるのですが、コミュニティから受けた恩を返したいなら、次の人へ送って欲しい、送る人になっていこうという、というのを朝から聞けて、この時点で参加して良かったと思えるトークでした。

このトークを朝イチに設定された運営にも感謝です。

There's More Than One Way to Type It!

Perlに対する最大の誤解の一つに「型がない」というものがあります。実はPerlは単に型があるに留まらず、C言語などと異なり「型安全」ですらあるってご存知でしょうか?Perlの型の扱いは実にユニークで、Perlを主言語としない方もPerlの型を通して型(type)という概念を一段と深く学べるでしょう。(公式ページより)

型とは何か?というものをクイズ形式でとてもわかりやすく解説されるトークでした。
そして、Perlは関数を呼び出す側が型を指定、例外はないという非常にシンプルな思想を持っていることを知りました。
僕自身C -> C++ -> Java -> Perlという順序で出会ったので、当時Perlには型がないと思い込んでました。
今後Perlを書くことはないような気はしますが、とはいえこういった仕様の背景に潜む思想というのはあらゆる場面に転用できるので、とても参考になりました。

キーノート

とほほさんによるキーノート。
いろんな人が「本当に実在した」とか「伝説だ」とか述べられてますが全く同感です。
とほほのWWW入門で育った身としては、とほほのWWW入門が今もなお新しいコンテンツを追加しながら運営されていることに驚きましたし、まだまだ続けていきたいのでネタをくださいと聴衆に向けてお願いされる知的好奇心の旺盛さに圧倒されました。

懇親会

懇親会は広島国際会議場から少し離れた場所で開催されました。
こう言うところに来る人は自社サービスを開発している人だろうと勝手に思い込んでいたのですが、BtoBの開発をされている方も結構いらっしゃいましたし、若者から年配まで非常に幅広い年齢層の方がいて、このコミュニティの懐の深さを思い知りました。

シルバースポンサーとして協賛させていただきました

グリーでは本イベントにシルバースポンサーとして協賛させていただきました。
運営ブログにコメントも掲載いただいておりますが、このような素晴らしいコミュニティに少しでも貢献できていれば幸いです。

みなさん、こんにちは。YAPCに協賛させていただくグリーです。YAPC::Hiroshima 2024に参加されるすべての技術者のみなさまが、広島の地でさまざまな「お好み」を語り合える場作りを少しでもサポートできたら幸いです。

最後に

受付ではノベルティの入った袋が渡され、部屋に行けば時間通りにトークが始まり、お昼になれば人数分の弁当が並べられ、懇親会会場に行けばビールとグラスがセットしてあります。
これらが決して当たり前ではなく、楽しくトークを聞いている裏で運営スタッフの皆さんが準備をしていることを多少なりとも知っている身としては、本当にありがとうございましたという感謝をしつつ、いただいた恩を次の人へ送るべく社内へ共有していきたいと思います。

おまけ

今回のイベントテーマである「お好み」は原爆ドーム、間近で見るとすごい迫力でした。